医療コラム
「STD(性感染症」について BY黒川先生
短い冬も終わり自分はハノイでの初めての春を迎えます。皆様お元気でしょうか。コロナ感染者はそれなりにおりますがワクチン接種も進み重症者は少ない印象です。ベトナム入国の敷居も低くなり今年は日本とベトナムの行き来は楽になりそうですね。それでも人と人の往来は感染を増やします。またすぐ国境が閉まらないように手洗い、マスクなど基本的な感染対策はやっていきましょう。
国際的な往来が増加して日本では最近梅毒などの性感染症が増えています。ここハノイでも性感染症の患者様はたまに来られます。心当たりが全くないという人の方が少ないのではないのでしょうか。ということで今回は少しだけSTD(sexually transmitted disease,性感染症)の話をしていきます。
STDとはその文字の通り性行為(オーラル、アナルセックスを含む)によって感染します。症状は淋菌などの尿道から膿が出るというわかりやすいものからクラミジアなどは喉の痛みも、梅毒やヘルペスは皮膚のできものや全身の倦怠感などまで原因菌も症状も様々です。同じ原因菌でも感染場所が違うと症状が違ってきます。HIVや肝炎ウィルスはしばらく症状が出なかったりもするので感染していることに気づかないこともあります。
性病は基本的に保険が効きません。しかしそのままにしておくと不妊の原因になったりAIDSなどの重篤なものまで引き起こすので感染がわかったら治療を確実に行いましょう。
なので感染しないことが大事です。不特定多数との性行為避けましょう。アナルやオーラルでもコンドームを使用しましょう。コンドームを着けない男は挨拶ができないのと同じという言葉がありますが、お互いにダメージがある分挨拶ができないよりタチが悪いと思います。コロナ同様基本的な感染対策を行いながら人とのコミュニケーションをおこなっていきましょう。
Written by Dr Kurokawa 2022.3.25
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