医療コラム
「心と体と性ホルモン」BY黒川先生
テトも終わりまして皆様新しいスタートを切れたでしょうか。コロナ患者も増加しておりますが、ワクチン接種のおかげか重症者は少ない印象です。そろそろ隔離期間も短くなり、国際的な人の行き来も再開されるのではないでしょうか。ようやくコロナで止まっていた時間が動き出しそうです。
とはいえ世間の時の流れが止まっていた期間もしっかりと体は歳をとりました。体や脳も若いままとはいきません。なぜ体は衰えるのか。その答えの一つに性ホルモンの減少があります。性ホルモンは体を女性は女性らしく、男性は男性らしくするホルモンで20代くらいにピークを迎えます。女性では閉経を期に性ホルモンの減少が著しくそれを更年期障害と呼んでいます。ホルモンが減少する更年期障害の症状は筋力低下、体のほてり、イライラや不安感など全身や精神に症状が出ます。
最近では女性ほど急激ではないですが男性も20代をピークに性ホルモンが減少し始めるため男性更年期障害(LOH症候群)になることがわかってきました。
症状としては女性の更年期障害と共通の筋力低下、ほてり、不安感などに加え勃起力の低下、性欲の減退などの症状があります。精神的に落ち込んだり、意欲が減退もみられます。
もし上記の症状がありまして診察、投薬を希望されますかたは当院の男性外来を受診ください。
Written by Dr Kurokawa 2022.2.25