医療コラム
体に悪いぞロックダウン!(2021年8月5日更新)BY黒川先生
去年の十一月にスペインでロックダウンが人々の健康にどう影響があったかという研究の論文が発表されました。人々はロックダウン中に活動量が低下し、体重が増え、睡眠の質も悪化して幸福感が減少したそうです。これはもともと活動量が大きい人ほど生活の質の悪化が顕著だったそうです。
まあなんとなく想像できる結果ですが改めてデータで出されると不安になってしまいますね。クリニックにも運動不足で生活習慣病が悪化した人、眠れなくてお酒の量が増えた人、ストレスで血圧が上がっている人などが来院されています。
コロナの猛威はまだまだ続きそうですね。ワクチンの接種率もまだベトナムは低いため、ハノイでもロックダウンの延長や解除されたとしてもさらなるロックダウンの可能性は高そうです。
21世紀にこんなことになるとは誰も思っていなかったと思います。残念ですが、新たな環境に生活をあわせていきましょう。
外に出れないので運動不足になってると思います。いい機会ですので部屋の大掃除とかどうでしょうか。腰を曲げたり、たったり、座ったりでいい運動にもなるし在宅時間が増えているので自宅が綺麗になればストレスは軽減されると思います。
窓を開けて風や日光を取り込みましょう。特に日光を浴びることでセロトニンというホルモンが分泌されたり、カルシウムを取り込むビタミンDが生成されたりします。日光を浴びることで体内時間も整い睡眠の質も上がります。外に出る機会が減っていますが日光を浴びることは健康的な生活に必須です。
ロックダウンで人とのコミュニケーションが減少した人が多いと思います。人間は集団で生活する生き物なのでコロナ禍で孤独や不安を抱える人が増えています。そうしたストレスをロックダウン中でもでも軽減するために家族やオンライン上で安全にコミュニケーションをとっていきましょう。
生活リズムがロックダウンで乱れた人が多いと思いますが、コロナ禍の中でも運動、食事、睡眠に注目してできる限り健康を維持できる生活に変化させていきましょう。
(2021年8月5日更新)