医療コラム
「脱毛治療について」BY黒川先生
テトのお参りとかけまして、さくらクリニックの新しいサービスとときます。
さくらクリニックで新しいサービスが始まります。太り過ぎ、食べ過ぎを内服薬で治す肥満外来、勃起障害など男性の悩みを解決する男性外来、髪の毛が薄くなってきたのを治療する発毛外来の三つです。今回は脱毛に関して少し書いていきます。
実はある程度の脱毛は人間の体に自然にあるものです。髪の毛は抜けたり、新しく生えてきたりを繰り返してきているので1日50から100本くらいの脱毛があるのが普通です。しかし、何らかの原因で抜ける本数が新しく生える本数より多いと、段々と髪の毛が薄くなっていきます。
一番多い原因としてアンドロゲン性脱毛症(AGA)があります。コマーシャルなどで名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。加齢と共にホルモンバランスが崩れて髪の毛が頭頂部、側頭部から薄くなっていきだんだんと後頭部まで髪の毛が薄くなっていきます。男性に多い病気ですが女性もかかることがあります。ホルモンバランスを治す内服薬や発毛作用のある外用薬を使用します。
十円はげなどと言われる円形脱毛症などもよくある病気です。硬貨大のハゲが頭部に一箇所、もしくは複数個できてしまう病気です。自己免疫が病気に関与していると言われています。治療は冷凍凝固療法やステロイド、抗ヒスタミン薬などを使用します。
妊娠やストレス、パーマや染髪などの頭皮へのダメージ、無理なダイエット、大きな外傷、病気、栄養不足なども髪の毛の生え変わりのサイクルに影響を与えます。極力ストレスなく睡眠や栄養を摂って生活していきましょう。
その他の脱毛症の理由としては全身性エリトマトーデスなどの膠原病や真菌などの皮膚の感染症、その他全身に影響する病気の症状の一部が皮膚に現れ、毛が抜けているということもあります。その場合は治療法はその都度違いますので気になる方は身体診察、問診や採血などの医学的な検査などで原因は何か診断します。一度ご相談ください。
その心は初詣(発毛で)でした。
written by Dr Kurokawa 2022.1.25